『碁遊記』

第十三話〜禍転じて福となす?〜








緒方からの要らぬいや有りがたい助言がアキラ王子を童●から救う。

ようはまどろっこしいやり(犯り?)方ではなく、野生の本能のまま既成事実を作ればいいのだと。

そしてアキラ王子はヒカル三蔵のデザ−トに細工した。

通販で買った●イアグラで、色恋に鈍感で手強い彼をパンダの性教育のように仕込めばいいと。

そして程なくヒカル三蔵は魔の手に落ちた。





キングベッドで横たわりもの欲しげに揺れながら、アキラ王子の下に敷かれる。

ゆっくりとユニクロのシャツを脱がし、アキラ王子はヒカル三蔵の全てを観察する。

あまり焼けていない白い肌が眩しさを放っていた。

(よく食べる割には肉付きが悪いんだな。君は・・きっと体脂肪がないんだね。)

そしてキスを降らせる。

そんなアキラ王子の唇の感触で、薬の効果もありヒカル三蔵はシ−ツを握り仰け反る。

乱れるヒカル三蔵に舌を入れたキスをして辱める。

その熱い互いの熱が・・



(リレ−小説の掟破りですが、

趣旨の規制によりこの先は二つの選択が待っています。

スル−して下に下るのもあり、この続きを見たい方は へ・・)





アキラ王子はついに!!童●を返上した。

辛く長い苦難の道・・大人の階段へ前進した。

しかし2年と4ヶ月追いかけての事だったので、果たして立派と言えるのか?

(でもヒカル三蔵の処女は僕ものだからギリギリセ−フだよね☆)

だが意外な落とし穴がアキラ王子を窮地に立たせる。

「アキラ王子〜大変です!!」

「どうした芦原執事くん・・」

「それがですね・・最近通販したアノ薬の事です。」

汗を飛ばしながら慌てふためいてアキラ王子に詰めよる。

「だからなんだ?」

「慌てんぼうの北島門番が前回の便を受け取ったんですが、あれは番地違いでつい先程本当の薬が届きました。」



「何だって〜!!それじゃぁ・・この薬は・・?」





よく見たら如何わしい錠剤で、ご丁寧に瓶の製造元が【黒の組織】って書いてあった。

ロングセラーの某著書で、見たような名前…あれはコ●ンだったっけ…

そして取り扱い部分には・・

「なになに・・飲めばビックリ!若さを取り戻し老化を防げます。だって・・なんじゃこりゃ・・」

元々若いヒカル三蔵には取り越し苦労と思い、ベッドを覗き込むと・・

「アキラおおじ・・おなかがすいたよ〜?」

すっかり若くなりすぎたヒカル三蔵が寝言を言っていた。

小さな手でお腹をぽんぽんして、空腹を訴えていた。

「芦原執事くん・・気が進まないがドクタ−加賀を至急呼び寄せてくれ!」

本気で嫌そうなアキラ王子の態度。

程なくしてドクタ−加賀が、ブルド−ザでやって来た。

無免許だけど…(笑)



「お久しぶりだな。くそアキラ王子。男の尻ばっかり追っかけていないでちゃんと職務に戻ったら・・」

「出会った早々の嫌味・・やっぱり腹が立つ男だ。」

幼馴染でアキラ王子の教育係の彼は、常にアキラ王子をからかっては喜ぶ。

「で・・芦原執事から聞いたが、敵の確保を成功したんだって・・」

「敵じゃない。こ・・・こ・・恋のお相手だ・・」

ドクター加賀はいまいち状況が飲み込めず…

「はぁ・・何言っている。明子女王様がせっかく赤飯炊いて待っているってのによぅ・・」

割烹着がよく似合うアキラ王子の母親は、息子がヒカル三蔵を愛しているなんて、きっと信じたくないだろう。

知ったら卒倒するかもしれない。

「なら・・君の言うその敵から多くの情報を手に入れたいのだが、変な薬の所為で台無しになった。」

半泣きなアキラ王子の姿に、やれやれな顔をドクター加賀はした。



「へぇ・・可愛い奴じゃんか。小動物ぽくってマッドサイエンシストの血が騒ぐ。」

そして緊急手術台に乗せられたヒカル三蔵。

ころん…とねっ転がり、きょとんと大きい目でアキラ王子をじっと見ていた。

その愛らしさに思わずアキラ王子は苦悩する。

(金の馬も銀の馬も欲しい〜!!加賀・・

青年ヒカルとあどけないヒカルの別売りはお前の力を持ってしても駄目なのか・・)





期待を寄せた熱い視線が加賀に寄せられる。

しかしその不気味さで・・



(アキラ・・お前はっきり言って邪魔!俺の気が散る。)





手元が振るえ困っている加賀をドキドキしながら見詰める。



まるで拷問のような時間が過ぎて、加賀の額は汗だらけだった。

「おっしゃ!!完成した。ヒカル三蔵とヒカル三蔵Jrが・・」

とんでもない展開へとなり、2人のヒカル三蔵が出来た。



果たして・・この先どうなってしまうのか・・