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七夕企画「千飛んでの願い」

(『千飛んで〜』のバカ話)

今日は沢山の恋人達が盛り上がる七夕・・
しかし恋人未満の幼馴染達は、片方を除いて積極的だった。
「進藤・・ほら見てよ。僕の家の庭・・」
そして縁側でヒカルを誘うアキラ・・

ヒカルは学校の宿題で大忙しで、アキラに構う余裕は無かった。
でもアキラの必死な態度に根負けして・・
「何があるんだ?って・・ええ・・!!」
そして見上げた先には何時育ったのか分からない、笹が植わっていた。
「この日の為に、お父さんに頑張って育ててもらったんだ。」
でも規格外な高さで、行洋の過激な植物への愛情が見え隠れした。

「凄過ぎ・・で何が?」
「今日は七夕だろう。さあこの短冊に僕への恋心を記したまえ・・」
押し付けるように渡されたそれにヒカルは・・
【来年こそ引越しが出来ますように・・】

と願いを書いた。
それを見たアキラは・・
「そうかついに君は僕とのマイホ−ムを求めるようになっていたのか!!」

彼の辞書には落ち込むと言う文字は無く、ヒカルはかなり呆れて笑っていた。