FILE:2「知力」 「君は勉強が苦手なのかい?」 天から聞こえる声… しかし貫徹だったヒカルは眠気が勝って力尽きて寝込んだ。 「おい!それはないだろう?折角この僕が出てきたのに…」 でも出番のタイミングを誤った謎の美少年。 「ええい!これじゃ拉致が飽かない。下に僕が和訳してあげないと。」 赤鉛筆ですらすらと日本語を書いている。 時折分からない単語を、彼の枕になりそうな辞書で調べながらの作業をし… 「完成した!!しかしこれを拾った彼は可愛いな。」 すやすやと寝息を立てているヒカル。 前髪だけ色素が薄く、それが更々と頬を滑っていた。 「よし決めた!これはデス(死)などと言う無粋な名前ではなく、 ラブ(愛)のノートに改名だ。」 独り言が多い美少年は修正液で表紙を変更した。 はてその少年の正体は… そして主人公は何時位に起きて事態を把握するのか… 続く… |