ミニ小説集@

 

 

 

☆ミニ小説☆

 

 

『です☆の〜と!』

 

FILE:2「知力」


「君は勉強が苦手なのかい?」


天から聞こえる声…
しかし貫徹だったヒカルは眠気が勝って力尽きて寝込んだ。
「おい!それはないだろう?折角この僕が出てきたのに…」
でも出番のタイミングを誤った謎の美少年。
「ええい!これじゃ拉致が飽かない。下に僕が和訳してあげないと。」
赤鉛筆ですらすらと日本語を書いている。
時折分からない単語を、彼の枕になりそうな辞書で調べながらの作業をし…


「完成した!!しかしこれを拾った彼は可愛いな。」
すやすやと寝息を立てているヒカル。
前髪だけ色素が薄く、それが更々と頬を滑っていた。
「よし決めた!これはデス(死)などと言う無粋な名前ではなく、
ラブ(愛)のノートに改名だ。」


独り言が多い美少年は修正液で表紙を変更した。

はてその少年の正体は…
そして主人公は何時位に起きて事態を把握するのか…



続く…