ミニ小説集@

 

 

 

☆ミニ小説☆

 

 

『です☆の〜と!』

 

FILE:1「視力」


葉瀬中学に在籍している進藤ヒカル。

可愛くそして明るい一般中学生。
勉強は出来なくとも、人を惹きつけてしまう彼はアイドル的存在だった。
その彼が退屈な数学の授業中、窓の向こうを見た。


無駄に広いグランドと、手前の花壇との間にノートを発見した。
因みに其処は3階で、彼の視力が素晴らしい事も同時に証明していた。
でも…
「どうせ風紀委員か整備委員が拾って届けるだろう。」
と余り興味が無かった。


しかし昼食時、友人がよりにもよって其処で食べる事を決めた。
そして先に着いたヒカルはノートを手に取り…
「なになに?英語でデスノートって書いてあるぞ。今時はルーズリーフだろう。
真面目な奴もいるもんだな。」
補助鞄にそれを詰め込んだ。
他人の物かも知れないが、好奇心が勝った。


暫くして帰宅し、自宅の自室で改めてノートを広げた。
「読めない。英語習いたての俺には…」
読解に苦しんでいたヒカル。
辞書片手に必死で訳したら…思いっきり徹夜していた。

そんな彼を笑う声が聞こえた。
その声の正体とは…



続く…