FILE:1「視力」 葉瀬中学に在籍している進藤ヒカル。 可愛くそして明るい一般中学生。 勉強は出来なくとも、人を惹きつけてしまう彼はアイドル的存在だった。 その彼が退屈な数学の授業中、窓の向こうを見た。 無駄に広いグランドと、手前の花壇との間にノートを発見した。 因みに其処は3階で、彼の視力が素晴らしい事も同時に証明していた。 でも… 「どうせ風紀委員か整備委員が拾って届けるだろう。」 と余り興味が無かった。 しかし昼食時、友人がよりにもよって其処で食べる事を決めた。 そして先に着いたヒカルはノートを手に取り… 「なになに?英語でデスノートって書いてあるぞ。今時はルーズリーフだろう。 真面目な奴もいるもんだな。」 補助鞄にそれを詰め込んだ。 他人の物かも知れないが、好奇心が勝った。 暫くして帰宅し、自宅の自室で改めてノートを広げた。 「読めない。英語習いたての俺には…」 読解に苦しんでいたヒカル。 辞書片手に必死で訳したら…思いっきり徹夜していた。 そんな彼を笑う声が聞こえた。 その声の正体とは… 続く… |