随分前に出した【佐為騎士】だが、あっちへこっちへと観光気分☆
なかなかにお使いがかなり役立たずと判断した佐為は・・
「今正に危機をむかえているヒカル三蔵に、あの子は一体何をしているんです。」
地デジ化で最近買い換えた、薄型テレビを両手で抱え込み揺らしながら、地団駄をふんでいる。
親心か、はたまた●●なのか理解出来ない佐為の焦る気持ち。
のん気なお使いは、親切な八百屋のおちゃんから貰ったおやつのバナナを食べていた(笑)
「次は大阪で食い倒れでも満喫しよっと!」
生後一日の者に、大人の事情は関係なかった。
「アキラ王子・・止めろ・・」
「でも体は正直だよ。」
「いやだ・・こんなの・・」
そして繰り広げられるのは、読者様期待のシ−ンではなく・・
「大食漢と好き嫌い無しとは、別問題だって〜!!」
朝食の赤出汁のなめこを嫌いだと言い張るヒカル三蔵。
どうやら食感が好みじゃないとごねる。
何ゆえあの【ヒカル三蔵据え膳事件】から、此処まで行き着けたのかと言うと・・
中継の森下デカ長と白川デカの調査内容をじっくり聞いてみよう。
「アキラ王子(加害者)が、ヒカル三蔵(被害者)を襲おうとした時、ヒカル三蔵(被害者)が空腹を訴えた。
そしてアキラ王子(加害者)の染み付いた心酔(げぼく)パワ−が、チャンスを棒に振ったらしい。」
「正に習慣が成せる業です。」
(僕は一体・・どうしてこんなにも容量が悪いんだ〜!!)
しゅん…っと涙が零れそうになるアキラ王子を、ヒカル三蔵が口付けた。
しかも舌まで入れて、アキラを高め始めた。
(ヒカル三蔵〜!!一体何を・・ごっくん!!)
そして彼の目的が、嫌いななめこをアキラ王子に食べさせる為の事だと知る。
いろいろ油断も隙も有り余っているアキラ王子を、ヒカル三蔵はしてやったと言わんばかりのどや顔で…
「上手いもんだろう・・あんまり俺を怒らすと逆CPに走るぞ。」
脅迫文に近い宣言で、温和(過ぎ)なアキラ王子はいい加減切れた。
「はぁ・・それ本気?無理無理・・だって君僕に欲情して無いから!!(力説)」
そしてヒカル三蔵を魔力でベッドに圧迫し、
「薬が良いかな・・それとも●イブ・・そろそろ意識の有る君とピ−して、ピ−をピ−で・・」
希望いや願望を沢山述べ、ヒカル三蔵を跨ぐ。
でも賢いヒカル三蔵は咳払いして・・
「ごっほん!本篇の趣旨はギャグなんだ。外伝はその手が許される。
お前はどっちの俺が好みなんだ?」
明るい猫のように翻弄する可愛い三蔵版(本篇)に、華奢で嗜虐心を煽る従順な悟空版(外伝)。
(選べない〜!!どっちも捨て難い!)
かなり性も無い葛藤がアキラ王子の中で起こる。
一方・・【貞操を皆で守れば怖くない同盟】は・・
「何故こんなにも、敵は絶倫なんだ!」
自分に迫りくるわざわいに頭を抱える和谷悟空。
「声が大きいよ和谷悟空・・僕もそれが一番の難所だと思う。」
作戦をしっかり立てないと、緒方は攻略できないと半泣きの伊角八戒。
「せやかてあのおっさんにも弱点はあるで・・」
意味深な社悟浄の言葉が、2人のまだ処女組みの覇気を促す。
何か抱かれながら学んだものがあるのか?
「言うてしもうたら、力技だけで不器用やねん。ヒカル三蔵のスキンシップの方が過激やと思うで。」
それはヒカル三蔵が実は、攻めとしての素質も兼ね揃えた『ス−パ−お坊さん』だと言う事だった。
しかし他人にムラムラこない、好奇心は食にしかないから無害と他人は思っている。
その上、ほぼ90%が受けであると言う雰囲気もそれを手伝う。
「・・・と言う事は口だけで、実際は4Pはありえないと?」
「そうや。俺も気絶まではいかんかったし・・」
意外な緒方魔人の欠点が、吉と出るか?凶と出るか?
しかし対策会議が監視カメラで筒抜けだったのが、同盟の悲しい落ち度だった。
「果たしてそうかな社君。わしが育てた緒方王子を舐めたらいかんぞ。
ひょっほっほ・・」
誰かが闇でほくそ笑んでいた。
彼は一体・・何者?